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2006年4月 2日 (日)

【法律学の基礎】 効率的な勉強方法

どうすれば効率良く物事を勉強することができるのか?

 

この問いは古今東西、普遍的に存在するものであろうが、結局は 『「できる人」はどこがちがうのか』で斎藤孝氏が述べられるように、 自分にあった上達の方法を発見・構築していくしかないんだと思う。

 

 

……そう言ってしまうと身も蓋も無いが。

 

では、翻って、私は、法律学についてどのような勉強方法を発見・構築しているのか?

 

別に自分の勉強方法が効率的だとは思わないが、4月だし、今月から法律の勉強を開始される方もおられるのではないかと思うので、 参考までに記しておく(このブログを見ている人なんてほとんどいないだろうが)。

 

結論から言えば、ミクロ的には……

 

「まずは条文、次、定義。要件、効果、趣旨、判例。まとめに通説、 有力説」

 

であり、マクロ的には……

 

「基本書の概要を読む →

 簡単な(一問一答などの)問題集を解く →

 間違えたところの知識を確認 →

 論文式の問題を解く →

 時間があれば論証作成」

 

である。

 

つまり、常に「まずは条文、次、定義。要件、効果、趣旨、判例。まとめに通説、有力説」 を意識しつつ、基本書を読んだり、問題を解いていただけである。

 

 

■関連する拙稿

【法律学の基礎】 法律学の学習の仕方
http://etc-etc-etc.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_2bd5.html

 

【法律学の基礎】 学説の選択
http://etc-etc-etc.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_7847.html

 

 【法律学の基礎】 答案の書き方
http://etc-etc-etc.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_1ef9.html

 

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

法律学の基礎とは、基本的人権には1,唯一絶体神(明治憲法下での天皇)の選民(支配者)の財産・国籍離脱確保目的の「自由権的基本権(憲法否定主義の見解が31条を根拠としています!」との国民主権主義を否定の主張が主流ですが、2,国民主権主義実現策としての生存権的基本権(我が憲法25条が代表)、との、全く相対立する、基本的人権観も有る事の理解です 各々は、各国民の「奴隷的生活体験の有無」との歴史的生存環境が作り出した国家設立目的から必然的に導かれる概念です 我が国法律学者が、法律解釈は目的論解釈ではなく文理解釈を主張の背景には、国家からの干渉排除(憲法・法律無視)を主張の自由権的基本権を主張の為です
我が国司法試験が法律解釈と無縁な「条文・判例・学説の丸暗記量度の確認検査」に堕して、法律を知らない法曹家を輩出しているのは、かかる、法律解釈の基本を全く知らないためです 尚、自由権的基本権を主張の我が国法曹界が主張の「人間が人間として有する
権利」とは、「国家(地方領主と神(明治憲法下の天皇の)選民(他民族:一般国民の支配者としての国民)との、兵役・納税義務提供契約には含まれない財産保持・国籍離脱の自由」をさすことが、自由権的基本権の内容であることの理解も基礎知識として、我が国法制度の適性(国民主権主義の観点からは不可能!)解釈・運用には必要です

投稿: アック社会制度存在意義研究所 | 2008年4月12日 (土) 00:15

オススメの問題集などはありますか?いろいろありすぎて迷ってて決めかねています・・・。

投稿: K | 2008年12月14日 (日) 18:39

私が書店で拝見したり、実際に教える際に用いたりした範囲では
下記のものが良いのではないかと思います。

ただ、基本書にせよ問題集にせよ、自分に合ったもの(=自分の
やる気を継続できるもの)が最も良い本だと思います。

また、自分の実力の高低によって用いるべき問題集は異なると思
います。

ですから、あくまで私の個人的な偏見に基づいた情報としてご笑
覧いただければ幸いです。

■憲法
棟居快行『司法試験 論文本試験過去問 憲法』(辰巳法律研究所)
※絶版のようですので、他の棟居先生の問題集でも良いかもしれ
ません。


■民法
松岡久和ほか『民法総合・事例演習』(有斐閣)
※ 但し、この本は解説をしてくれる先生や院生がいないと辛い
かもしれません。問題の中には、恐らく研究者の中でも見解が
分かれる難問もあります。
※ 解説してくれる方がおられるのであれば、最近の旧司法試験
の民法の問題もお薦めです。今年はやや難しかったかもしれませ
んが(^_^;)。

『民法解釈ゼミナール』(有斐閣)
物権と親族・相続しか出ていませんが、この本は非常に優れた
問題集だと思います。新司法試験に特化したものではないので、
試験対策としては不向きかもしれません。とは言え、民法の実力
を涵養するのには適しています。

『法学教室』の演習
これは私がまだ学部生の頃、実際に恩師に薦められました
(問題は恩師がある程度、限定してくださいました)。


■刑法
『旧司法試験過去問の問題集』(各予備校)
刑法では、大別して理論面と事実認定面が問われます。旧司法
試験の問題は事実認定面の重点が新司法試験と比べて相対的に
低いですが(前期修習がありましたし)、その点を考慮しても、
良問が多いと思います。ですから、もし刑法が苦手であれば、
まずは旧司法試験の問題をこなされても良いのではないかと
思います。

事実認定の能力は一朝一夕に養えるものではございませんが、
少なくとも、事実の摘示 → 事実に対する評価 → 評価と
規範の合致という手順を遵守していれば、ある程度は涵養
できると思います。


■商法
前田雅弘ほか『会社法事例演習教材』(有斐閣)
問題を拝見する限り、非常に優れた問題集だと思います。
ただ、この本も解説をしてくださる先生か院生の方が必要
ではないかと思います。
また、これは私の勉強不足かもしれませんが、一部の問題の
中にはかなりの難問が含まれているのではないかと思います。

葉玉匡美ほか『新・会社法100問』(ダイヤモンド社)
賛否両論のある書籍ではありますが(特に研究者からの批判
が強いですね)、試験という観点からすれば私はこの本は
優れた本だと思います。
少なくとも本書に書かれている知識を取得し、実践できる
方であれば、会社法の試験で低い評価を受けることは無い
と思います。


■民訴
申し訳ありません。民訴については、私は優れた問題集を
存じ上げません。ただ、仄聞する限りでは、遠藤賢治先生
が書かれた『事例演習民事訴訟法』が良書のようです。


■刑訴
長沼範良『演習刑事訴訟法』(有斐閣)
良書だと思います。長文の事例形式ではありませんが、
個々の論点について最近の見解を踏まえた分かりやすい
解説が展開されています。


■行政法
曽和俊文ほか『事例研究 行政法』(日本評論社)
行政法の演習教材としては大変に優れた書籍だと思います。
市販されている教材としては最も信頼できるものですし、
分かりやすいものだと思います。

投稿: shoya | 2008年12月14日 (日) 21:17

ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

投稿: K | 2008年12月15日 (月) 19:09

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