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2006年4月 2日 (日)

【憲法・民法】 お薦めの基本書

4月なので、参考になれば。

 

■憲法
『憲法〈1〉』野中 俊彦 (著), 高橋 和之 (著), 中村 睦男 (著), 高見 勝利 (著)

 

内容も信頼できるし、注釈書や体系書を除けばこれが1番詳しい。

だから、最初から最後まで(最後っていつだ?)まで使える。

ただ、情報量が多いので通読用ではない。

 

『憲法 第3版』芦部 信喜 (著)、高橋和之・ 補訂

 

初学者はこちらの方が良い。

先生方に言わせると、この本こそが真の意味で「最初から最後まで使える」基本書らしいが、少なくとも司法試験・ 新司法試験レベルで言うと、多くの人は、途中からあまり参照しなくなる。

しかし、何だかんだ言いつつも購入して損は無いと思う。

 

 

■民法
『民法の基礎1 第2版』佐久間毅(著)


 

余り知られていないが、総則の本としてはこの本がベストだと思う。

丁寧な説明が為されている。特に、論証が非常に正確で分かりやすい。

本書を読めば先生方が予備校の論証を何故批判されるのかがよく分かると思う。

 

 

『民法 (2) 物権 有斐閣Sシリーズ』 淡路剛久 (著), 原田 純孝 (著), 鎌田 薫 (著), 生熊 長幸 (著)


 

注釈民法を除けば、物権としては本書はかなり良いと思う。

この1冊で担保物権までカバーされており、かつ、正確な説明が為されている。

論証も、少なくとも司法試験レベルでは十分な量が書かれている。

ただ、『民法の基礎2』が近日中に発売されるらしいので、その内容によっては推薦書の地位を譲ることになるかも。

 

 

『プラクティス民法 債権総論 第2版』潮見佳男 (著)


 

債権総論は間違いなく本書がベスト。

債権法の第一人者が自説を抑えて作成した『教科書』。

主要判例・学説の論理、その問題点、要件事実が非常に正確かつ的確に記述されている。

 

 

『民法講義〈4‐1〉契約』山本 敬三 (著)


 

かなり迷ったが、本書を薦める。非常に、と言うか異様に詳しい基本書である。

コンパクトな注釈民法に近い。だが、これでほとんどのことは分かる。

債権各論は、如何せん量が多いので、地道に正確な文献を読み解く必要がある。

とすれば、本書が最適なのではないかと。

 

ただ、余りに情報量が多いので初学者は……

 

『民法 (4) 債権各論 有斐閣Sシリーズ』藤岡 康宏 (著), 浦川 道太郎 (著), 磯村 保 (著), 松本恒雄(著)

 

……にした方が良いと思う。本当は、山本先生の本と本書を併用するのが最適だと思う。

刑法その他の法律については後日。

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コメント

はじめまして。
親族・相続について、
お薦めの基本書ございませんか。
失礼します。

投稿: k | 2006年7月10日 (月) 01:20

kさん、はじめまして(以前、コメントを頂いたKさんとは別の方でしょうか?)。

親族・相続の基本書についてですが、新たに記事を投稿致しましたので、もし宜しければ御覧下さい。

http://etc-etc-etc.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_c66a.html

投稿: shoya | 2006年7月10日 (月) 14:49

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私は、某大手のポータルサイト(きっと誰でもご存じのポータルサイトでしょう・・・) [続きを読む]

受信: 2006年4月 2日 (日) 16:05

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