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2006年5月 7日 (日)

【知財】 著作権法・お薦め入門書

【入門書】
福井健策『著作権とは何か ――文化と創造のゆくえ』
 

 

非常に良い出来の本である。

少なくとも714円の新書としては思えない程のコストパフォーマンスの良さである。

 

筆者は、専門用語をできるだけ少なくし、 身近な事例から説明に入るようにしているらしく、スルスルと頭の中に入ってくる(京大の前田雅弘先生の説明のようである)。

 

勿論、新書である以上、対象となっている読者は幅広いし、紙幅も狭い。

つまり、法学部生・ ロー生や実務家を対象とした極め細やかな解釈論が展開されているわけではない。

 

だが、重要論点の判例・通説については言及されており、 問題となった作品のカットも複数引用されている。

従って、本書を読めば、 入門用の基礎知識としては充分過ぎる情報が得られると思われる。

その意味で、本書は「著作権法の初学者」だけでなく、「法律学の初学者」 にもお薦めできる内容になっている。

 

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