【経済法】 経済法の体系
たまには違った分野の話もしてみよう、ということで、今日は経済法(独禁法)の話。
と言っても、今回は、経済法の体系の簡単な図式化に留まるが……。
■経済法の規制体系
┏ 競争の実質的制限を ━┳━ 競争回避型(カルテル)
┃ もたらす行為の規制 ┃
┃ ┗━ 競争排除型
(私的独占)
┃
┣ 市場構造の規制
┃
┗ 不公正な取引方法の規制
■不公正な取引方法の規制体系
┏ 自由競争の減殺 ┳ 競争回避型(再販制度、
販売地域の制限など)
┃ ┃
┃ ┗━ 競争排除型(取引拒絶、専売店制など)
┃
┣ 自由競争基盤の侵害
┃
┗ 競争手段の不公正
上図を比較すると、不公正な取引方法の規制体系が、経済法の規制体系の縮小版と言える構造を有していることが分かるのではないか。
ちなみに、経済法の基本書としては、川濱昇・瀬領真悟・ 泉水文雄・和久井理子『ベーシック経済法』が、最も良くまとまっていて、かつ、高レベルの内容を有しており、1番お薦めである。
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