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2006年7月 4日 (火)

最近読んだ本・読んでいる本・読みたい本……の一部

とりあえず、タイトルなどを羅列してみます。


■経済関係
『ヤバい経済学 ――悪ガキ教授が世の裏側を探検する』
スティーヴン・レヴィット(著)、スティーヴン・ダブナー(著)、望月 衛(訳)

読後の感想を一言で言えば、「面白い」である。
本書が、アメリカで100万部以上売れ、現在日本でもベストセラーになっている理由は、内容を読めば容易に理解できる。

まず、採り上げられているトピックが面白い。


■不動産広告の「環境良好」の隠された意味って?

■90年代のアメリカで犯罪が激減したのはなぜ?

■勉強ができる子の親ってどんな人?

■銃とプール、危ないのはどっち?

■力士は八百長なんてしない?


そして、これらのトピックが「『あの経済学』で解決できる」という点も興味を引く。


一般に経済学と言うと、数式やグラフを用いた――机上の空論で役に立たない――学問という印象を持ちがちだが、本書では数式やグラフは一切出て来ない

本書は、インセンティブ論、相関関係と因果関係の違いといった基本的なスキームと、データだけを用いてこれらのトピックを非常に分かりやすく説明している。


分かりやすい原因はそれだけではない。
伊藤先生も指摘されていたが、本書は翻訳が非常に巧い
『ヤバい経済学』という翻訳センス自体、非常に良いものだと思うが、肝心の本文も負けず劣らず秀逸である。

少なくとも、意味が分からなくて2度3度と文章を読み返すことは1度も無かった
こなれていない翻訳だと文意を汲み取るのに困難を来たし、最終的に読む気を失ってしまうことが少なくないが、本書ではスラスラ読み進めることができた。


また、言うまでも無いことだが、本書の内容はかなり論理的である。
気軽な文体で書いてあるため、内容も軽いものと思われるかもしれないが、論理的に筋が通っている上、文章が分かりやすいので、筆者の論理を追っていくのはかなり容易である。

この本は間違いなく「安い」本である。


『非対称情報の経済学―スティグリッツと新しい経済学』
薮下 史郎(著)


『アメリカの高校生が学ぶ経済学 原理から実践へ』
ゲーリーE.クレイトン(著)、大和総研教育事業部(監修)、大和証券商品企画部(訳)


■海外ロー・スクール関係
『ハーヴァード・ロー・スクール ハヤカワ文庫 NF (114)』
スコット・タロー (著)、山室 まりや (訳)



『リーガル・エリートたちの挑戦―コロンビア・ロースクールに学んで』
ダグラス・K. フリーマン (著)


読んでみたい本としては、故・田中英夫先生(元東大名誉教授)の『ハーヴァード・ロー・スクール』がある。どんな内容かは全く知らないんですが。


■その他
『天使と悪魔(上)』
ダン・ブラウン(著)、越前敏弥(訳)

『ダヴィンチ・コード』で一躍有名になった、ダン・ブラウンの作品。
本書は、『ダヴィンチ・コード』の前作、ラングドンシリーズの第1作である。


そして、本書も『ダヴィンチ・コード』と同様、冒頭から読者をぐいぐいと引っ張る。
内容は、『ダヴィンチ・コード』と同じくキリスト教絡み――バチカン、コンクラーベ、反物質がキーワード――である。


『ダヴィンチ・コード』を面白く感じた方ならば、本書も楽しく読めると思われる。

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コメント

はじめまして。
僕は、『非対称情報の経済学』は読みました。

投稿: サイン | 2006年7月 4日 (火) 21:26

はじめまして、サインさん。
私は、『非対称情報の経済学 ――スティグリッツと新しい経済学』をちょうど読み始めたところです。

経済法などを学ぶと必然的に経済学を多少なりとも学ぶことにはなる訳ですが、本書は純粋に趣味で読み始めました。

何か、お薦めの経済関係の本などが、ございましたら、お暇なときにでもご教示下さい。

投稿: shoya | 2006年7月 4日 (火) 23:58

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