【余談】 文章上達のポイント
大久保先生のフィールドノートを再読――何回読んでも私には面白いですし、示唆に富んでいます――しておりましたら、 次のような文章を目にしました。
「レポートというものは人に読まれ、 評価されることを前提にしないと、上達しない。自己の内部に『一般化された他者=読者』 の視線をもっていない人の書いた文章は読むに耐えない」
2003年7月17日(木)
http://www.f.waseda.jp/ohkubo/fn0307.htm
まさにそのとおりだと思います。
自分のことは自分では案外わかりにくいものです。
これは言い古された指摘だとは思いますが、普遍性があるからこそ古今東西、人々が指摘するのではないでしょうか。
私も、今まで多くの方々に自分の書いたものを読んで頂き、評価して頂きました。
小学校自体の作文に始まり、様々な試験やレポート、報告書、手紙などなど。
あ、このブログもそうですね(御覧頂きましてありがとうございます)。
そして、目上の方々には懇切丁寧に文章の書き方を指導していただきました。
そこで痛感致しましたのは、 自分の文章は自分で思っているほど分かりやすくはない、ということです。
この文章の分かりにくさを改善する最大のポイントは、この「自分の文章の分かりにくさ」 に気付くことだと思います。
私自身、諸先生方、諸先輩方のご指導を賜りながら、依然として下手な文章を綴っておりますので(特にメッセージ性、有益性に欠けています)、偉そうなことは言えませんが……。
ただ、気付いてしまえば、あとは努力するだけです。
巷には、様々な文章読本が溢れています。
その中からご自分に合ったものを選び出し、読んでみられては如何でしょうか。
良質な文章読本を読めば、かなりの程度、文章は改善されると思います。
私の文章は現在も低劣ですが、文章読本を読む前の文章は、もっと低劣でした(笑)。
ちなみに、私が知る限り、文系・理系を問わず、かなり多くの方々が木下是雄先生の 『理科系の作文技術』(中央公論新社、中公新書624、 1981年)を薦めておられます。
また、29chさんは、最近、山田ズーニー氏の『伝わる・揺さぶる!文章を書く』を推薦されています。
読書ときどきごはん。たまに企業法務。 伝わる・揺さぶる!
文章を書く
http://29ch.blog65.fc2.com/blog-entry-346.html
以上、駄文失礼。
……いや、駄文ですね。相変わらず。やれやれ。
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