【余談】 原田國男判事のお言葉
たまたま『法学教室』316号を読んでいたところ、原田國男判事の印象的な文章がありましたので、 ご紹介いたします。
ちなみに、原田國男判事(現在は東京高裁判事)は最高裁調査官経験者で、 刑事法の世界では非常に著名な方です。
また、法学教室は主として学生向けの雑誌なので、以下の原田判事の文章に登場する「皆さん」とは学生、 特に法科大学院生を指しています。
「私は、これまでいくつかの法科大学院で学生の皆さんにお話をしてきましたが、 その機会に強調したことは、法律実務家にとって、人生におけるどのような些細に思えるような経験でも役に立つということです。まして、 社会人としてのキャリアが役に立たない訳はないのです」。
「法律は、表面的には、論理の世界ですが、そこでなされる決断は、極めて人間的なものであり、 情の世界でもあるのです」。
「皆さんは、まずは、法律論理、あるいは法律技術を修得しなければなりません。 これをおざなりにしては、法律家にはなれないのです。しかし、良い法律家になるには、それだけでは足りないのです」 (以上につき、『法学教室』316号71頁)。
実に言近旨遠なお言葉だと思います。
法 治 国 家 つ ま み ぐ い: 日本全国 裁判官語録
(説諭)
http://miso.txt-nifty.com/tsumami/2006/05/post_a6ae.html
拙稿:【余談】 法曹に教養は不要か?
http://etc-etc-etc.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_773a.html
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コメント
Gakです。
法学教室における原田判事の言葉は私も接しました。
要は、
「社会経験・キャリアは役に立つ」
「法律論理、あるいは法律技術を修得しなければなりません」
の2つを述べられています。
どちらか一方のみが強調されることが多いのですが、原田判事の言葉は、非常にバランスのとれたものだと思いました。
投稿: Gak | 2007年2月20日 (火) 02:27
Gakさん、コメントありがとうございます。
そうですね。
原田判事は様々な重要判決に携わった「実力判事」であり、法律論理・法律技術に優れた方です。
ですから、そのような方が、法律論理・法律技術の重要性を説かれるのはある意味、自然なことですが、それと併せて人間性を理解することの重要性を説かれていましたので、印象に残りました。
投稿: shoya | 2007年2月20日 (火) 23:22
再審事件となった刑事原判決をした原田國男裁判長は見事な禿頭であった
16年が過ぎた今の原田にはしっかりとした頭髪がある・・
柏市戸籍改ざん事件を松戸検察庁に告訴した小川氏の担当検事は関一穂。
この不起訴処分通知が偽造郵便スタンプを使った既製封筒で送られている。
本日に小川氏は、この関検事の顔写真を見た、そして・・
日本の司法を覆う言い知れぬ深い闇が存在している
http://www.suihanmuzai.com/
投稿: 遂犯無罪 | 2012年10月13日 (土) 22:11