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2007年7月18日 (水)

【余談】 小林憲太郎先生のお言葉

 

先日、法学教室をパラパラと拝見していたところ、立教大学の小林憲太郎先生がお書きになられた印象的なお言葉がございましたので、 ご紹介いたします。

 

「今回の事例は有名な最高裁判例の事案を組み合わせて作ったものである。とはいえ事案は微妙に変えてあるし、 また組み合わせによって新しい論点が生まれることもある。」。

 

「しばしば学生から『判例がそのまま試験に出た』と聞かされるが、司法試験などで『判例がそのまま』出題されることはめったにない。 どこかで上記のような『細工』が施されているのである。それに気づかずに判例を引用して判旨をなぞるだけでは高得点は望めない。」。

 

「この種の事案において判例が重要だといわれるのは、したがって、『そもそも判例を知らないとヒネりにも気づけない』 という消極的な意味においてのみである。」(以上につき小林憲太郎〔西田典之監修〕法教322号62頁)。

 

判例を知らないとヒネりにも気づけない、という点については疑問もありますが、 判例を機械的に当てはめる危険性についてはご指摘のとおりだと思います。

 

 

■追記

先生から間接的にご指導を賜りました。自分の至らぬ点を痛感した次第です。ご指導、ありがとうございました。

 

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